口約束よりも優先される契約書

お金を借りる時、個人間でもない限りはどこでも契約書を交わします。この契約書は『金銭消費貸借契約書』と呼ばれるものです。

この契約書には主に、貸し付けの事実(『いつ』『誰が』『誰に』『いくら』貸したのかということを表す内容)と、返済の方法(『いつまでに』『利息をいくらつけて』返すかということを表す内容)と、返済できなかった時の罰則が書かれています。

この契約書は大きな証拠として残ります。例えその時に違う口約束をしていたとしても、よほどの証拠がない限りこの契約書の内容が優先されます。

なので、口約束や口頭の説明だけで安心せず、しっかりと契約書の内容を読むようにしましょう。

『契約書』というと、立派な書類でないといけないように思えますが、メモ書きのようなものでも契約書だと認められることもあります。
個人間の借金であれば、大層な書類を用意せずに、メモ帳やレシートの裏などを使って『借用書』を作ることも多くあるでしょう。こうした適当な物であっても、契約書としては有効です。
個人間で借金する時はその場のノリで流されて書くのではなく、本当に返す時のことを考えましょう。

ただし、いくら契約書に書いてあったからと言って、法定金利を超える金利などの法に違反した内容は認められません。
また、騙されたり脅されたりして契約書を書かされた場合も無効になりますが、このためにはそれを証明しなければいけません。

契約書で必ずチェックしておくべき項目

契約書を渡されて、署名・捺印をせまられた場合、必ず内容をチェックしてから応じるようにしましょう。
有名な会社だから、親しい友人だからと安心してしまってはいけません。

基本的には全てに目を通しておくべきですが、ここでは特にチェックしておくべき項目を挙げています。

・借り入れ金額
ここが違うと大変なことになります。
1万円しか借りていないのに、契約書の借り入れ金額が10万円になっていると、10万円借りていることになってしまいます。これを証明するのはとても大変なことです。

・日付
日付ぐらいと思われるかもしれませんが、日付が違うと利息も変わってきます。
悪徳な業者の中には、わざと日付を以前のものにして利息を多く払わせようとする者もいるのです。
しっかりと確認しておくようにしましょう。

・返済する期間
「1ヶ月にいくら支払う」といった契約を交わす場合が多いでしょう。
ここの確認を怠ると、考えていたより多くの金額を返済しなければならなくなることがあります。
収支と返済のバランスが悪くなって、返済が不可能になるということも考えられます。

・返済滞納時の罰則
多くの場合この項目内に、追加の利息や遅延損害金といった『滞納時に支払わなくてはいけないお金』のことが書かれています。
滞納しなければいいだけの話だと、ここの確認をおろそかにする人は少なくありません。
そこを狙って、口頭で契約書の内容と違う内容を話し、実際に滞納した際に高利を取る業者もいます。

その時どれだけ返せる自信があったとしても、突然職を失ってしまったり、入院してしまったりというトラブルで滞納する可能性もあります。
しっかりと確認しておきましょう。

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